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最終更新:2018/03/30

資料群ID(fond番号)
Reference code
fo0009
表題
Title
北海道の言語の実態と共通語化の過程(北海道調査1回目)
概要
Description
北海道入植者1世から3世の親子三代のことばを調査し,共通語化の過程と言語生活の実態をとらえようとした調査研究であり,1958年-1961年に実施。
配架位置
Location of material
中央資料庫,中央メディア保管庫
公開年月日
Date of release
2017/03/24
資料群に含まれる資料の年代
Dates of creation of the material in the unit of description
数量・形態
Extent of the unit of description
保存箱 22箱,オープンリール(録音)9本
資料作成者
Name of creator
岩淵悦太郎,柴田武,野元菊雄,上村幸雄,徳川宗賢,白沢宏枝(以上国立国語研究所),五十嵐三郎,長谷川清喜,石垣福雄,佐藤誠(以上所外研究者),[国立国語研究所 北海道共通語調査班]
資料作成組織の履歴
Administrative / Bibliographical history
[研究組織](科研費)
研究代表者:岩淵悦太郎(国立国語研究所第1究部長)
研究分担者:
柴田武(国立国語研究所・地方言語研究室長)
野元菊雄(同・地方言語研究室)
上村幸雄(同・地方言語研究室)
徳川宗賢(同・地方言語研究室)
五十嵐三郎(北海道大学文学部助教授)
長谷川清喜(北海道学芸大学札幌分校助教授)
石垣福雄(北海道立札幌北高等学校教諭)
佐藤誠(北海道学芸大学函館分校教授)
[目的]
東京語に近いといわれる「北海道共通語」が,どのようにして成立しつつあるかを明らかにして,日本全国共通語化の方策と,共通語教育の方法をたてるのに有効な知識を得ることにある。(年報10 p41)

[概要]
「北海道における共通語化と言語生活の実態 1回目」の資料は,「北海道の言語についての調査」によるものであり,1958年度(昭和33年度)-1960年度(昭和35年度)に,課題名「北海道の言語の実態と共通語化の過程」として科学研究費補助金(総合研究 代表者:岩淵悦太郎)を受けて実施した調査研究である。北海道入植者1世から3世の親子三代のことばを調査し,共通語化の過程と言語生活の実態をとらえようと,3年間で以下のI-Ⅵの調査を実施した。

調査Ⅰは,1世・2世・3世調査で1958年8月に美唄市(旧空知支庁),中川郡池田町(十勝支庁),虻田郡倶知安町(後志支庁),上川郡永山町(上川支庁)の4地点で実施した。東北方言・東京語の影響を考え,内陸部であり,かつ第1世の故郷が西日本である入植地を選び,原則として移住第1世・2世・3世の男性がそろい,かつ3世が15歳以上であるような家族を探し9家族について調査した。世代による変化を言語の各面から記述し,世代間などに現れる変化を明らかにし,「北海道共通語」がどのようにして形成されつつあるかをとらえようとした。

調査Ⅱは,3世調査で1958年12月に札幌市,帯広市,釧路市で実施した。調査Ⅰでの”北海道3世のことばは,地域が違ってもほぼ共通である”という結果の検証調査である。第3世を多人数調査することにし,各地方からの移住者が混在していて,3世の人数も多い都会地を対象とした。北海道の中心都市,農村部,海岸部から3都市を選び,3世160名の調査した。

調査Ⅲは,富良野調査で,1959年8月に空知郡 富良野町(上川支庁)で実施した。共通語化がすすむ中で,その要因として年齢と世代のどちらが強く働くかを明らかにするために,2世3世の言語の実態をとらえようとした。調査Ⅰ,Ⅱの被調査者との関連性を得るために内陸部の農業地帯であること,またある程度植民の歴史が古く人口動態が激しくないこと,人口2万人程度の町で,協力の期待できるところという数々の条件の中,空知郡富良野町(上川支庁)を調査地点として選んだ。富良野町は,人口28,747人(昭和33年現在),明治30年に初めて入植し,位置は北海道のほぼ中央の農業地帯である。
8月5,6日に嘱託員を通して,町内の指定区域の15歳以上の男女約1万人に「社会調査票」を配布して,7日-13日に8463人分回収した。その中から,移住2世,3世について性・年齢・居住地を加味して面接調査の被調査者200人を選び,8月14日-20日に言語調査を実施した。また,3世代そろった2家族についても調査をした。

調査Ⅳは,吉野・浦臼・豊頃調査で1959年2月に空知郡富良野町(調査Ⅲでは対象外の地域),樺戸郡新十津川町,中川郡 豊頃村,樺戸郡浦臼村で実施した。集団移住により形成された地域社会での第3世のことばを調べ,調査Ⅲとの違いがあるかをみようとした。富良野町では奈良県吉野郡(「吉野」),新十津川町では奈良県吉野郡十津川村,豊頃村では福島県相馬郡,樺戸郡浦臼村では高知県・徳島県をそれぞれ故郷とする人々約100を調査した。また,それぞれ,1世-3世調査の実施も試みた。

調査Ⅴは,高校調査で1960年8月-9月に北海道各地の高等学校40校で210人を調査した。広く北海道を調査し,北海道の言語の地方的な差異や「浜ことば」と「内陸のことば」の対立や境界線をみようとした。あらかじめ,「ことばの環境調べ」という調査をし,適当な3世のインフォーマントを選び調査をした。また,東北方言との関係を調べるために東北地方でも高等学校6校の30人調査を実施した。

調査Ⅵは,吟味調査で1961年2月に札幌で実施した。調査者の個人的なかたよりがどの程度含まれているかを調べるために,1人の被調査者を2人-4人の調査者で調査した。22名の被調査者から44の調査票を得た。さらに比較するために内陸部の三笠市・旭川市で,調査Ⅴと別の調査員が計20名を調査した。
また,東北方言的な色彩が濃いと確認された半島部の殖民の歴史の古いところとして松前郡松前町で9名調査をし,北海道方言と東北方言との分析に備えた。

調査結果のまとめおよび報告書の執筆は,主として野元菊雄が担当した。第1章は柴田武が執筆し,野元渡欧後は,柴田,上村,徳川が引き継ぎ,1965年に国立国語研究所報告27『共通語化の過程-北海道における親子三代のことば-』 を刊行した。
資料作成年月日
Dates of accumulation of the material in the unit of description
1956-1986
管理歴
Custodial history
西が丘庁舎旧図書館にあった資料のうち一部は,1986年の2回目の調査時に資料利用のため行動2研へ移動。その後その一部を残し,行動1研へ。利用後の資料は,第1資料庫および第4資料庫へ。移転により合流して,保管庫。録音テープ4本は野元氏より移管。2006年12月,中央資料庫へ移管。
入手情報
Immediate source of acquistion
資料内容
Scope and content / Abstract
北調プリント等
調査済調査票等調査資料
集計分析資料 等
録音資料 オープンリールテープ 9本
評価・廃棄
Appraisal, destruction and scheduling information
追加受入
Accruals
利用条件
Access conditions
被調査者の個人情報は原則として非公開
複写条件
Copyright / Conditions governing reproduction
被調査者の個人情報は複写不可
資料使用言語
Language of material
日本語
物理的特徴
Physical charactristics
検索手段
Finding aids
オリジナル資料の存在
Location of originals
オープンリールテープ 9本
 複製の存在
Existence of copies
DAT,一部音声ファイル
関連調査・研究
Associated material
fo0001「北海道における共通語化と言語生活の実態 2回目」
成果刊行物(DB等含む)
Publication note
『昭和33年度国立国語研究所年報10』(1959,p41-70)
『言語生活』 第90号1969-03(「北海道に生まれた共通語」柴田武)
『昭和34年度国立国語研究所年報11』(1960,p57-72)
『昭和35年度国立国語研究所年報12』(1961,p36-45)
『共通語化の過程-北海道における親子三代のことば-』(国立国語研究所報告27,1965)(関連文献p4-p8)
『北海道における共通語化と言語生活の実態』 (中間報告)(1997)
備考
Note
移管年月日
Reference code
2004/12/24
移管者名
Name of applicant
記述作成年月日
Date of record
2009/4/
記述作成者
Name of recorder
礒部よし子
記述言語
Language of record
日本語