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最終更新:2017/10/20

資料群ID(fond番号)
Reference code
fo0092
表題
Title
明治初期の漢語の研究:東京日日新聞の用語・用字調査
概要
Description
明治以降の新聞に用いられた語種、語表記、漢字含有率についての変遷を明らかにするため,東京日日新聞(のちの毎日新聞)の用語・用字調査を行った。
配架位置
Location of material
中央資料庫,カード保管庫
公開年月日
Date of release
2017/03/24
資料群に含まれる資料の年代
Dates of creation of the material in the unit of description
数量・形態
Extent of the unit of description
保存箱15箱,カード249ケース
資料作成者
Name of creator
言語変化研究部 第2研究室[昭和48(1973)年度まで近代語研究室](飛田良文,松井利彦,梶原滉太郎,牧野正子,中山典子)
資料作成組織の履歴
Administrative / Bibliographical history
この研究は,近代語研究室時代,科研費によって3年間(昭和44-46年)行われたが,調査の一部と分析を残したまま一旦終了した。その後,昭和49年度に言語変化研究部第二研究室となってから,経常研究の新たな研究テーマとして再び取り上げ,保存されていた資料をもとに調査・分析に着手した経緯をとる。
①科研費による研究
近代語研究室は,昭和44年-46年の3ヵ年にわたり,科学研究費補助金による研究として「現代語の形成過程に関する基礎的研究」(代表 岩淵悦太郎 一般研究B)を行った(『国立国語研究所年報22,23』参照)
<研究目的>
明治・大正・昭和の100年間における日本語の実態を巨視的にとらえ,現代語の形成過程に関する次の3つの問題点を明らかにする。
1.和語・漢語・外来語の消長
2.語表記の推移
3.漢字含有率の変遷
<実施計画の概要>
1. 明治10年を基点として10年間隔で東京日日新聞(のちの毎日新聞)の1日分を対象に,その紙面(朝刊)の全数調査を行った(広告は除く)
その1日とは明治10,20,30,40年,大正6年,昭和2,12,22,32,42年の各年の11月10日を選定した(ただし,一日分の語彙量が年により異なるので,ほぼ1万語になるよう明治10,20,30年,昭和22年は11月10日に連続する日を加えた)
2. 延語数15万枚のカードを採集し,単位を決め,情報を記入した(語種,品詞,欄名,固有名詞,所在(面-段-行)等)
3. 総索引の一部を作成した。
②経常研究
言語変化研究部第2研究室では,昭和49年度から「明治初期における漢語の研究:東京日日新聞の用語・用字調査」というテーマで,上記①の研究で採集したカードをもとに,改めて語表記についての調査分析に着手することにした。
<調査作業の経過>
[昭和49年度] 
 ・上記①の研究で採集したカードの再点検をし,問題点を拾い出した。
[昭和50年度]
(1)前年度に引き続きカードの点検をした。
(2)明治10年11月10,12,13日,明治20年11月10,11日,明治30年11月10,11日,明治40年11月10日,大正6年11月10日,昭和2年11月10日,昭和12年11月10日の11日分の語彙表を作成した。
[昭和51年度]
(1)カードの点検
(2)昭和22年11月10,11日,昭和32年11月10日の3日分と昭和42年11月10日の一部分の語彙表を作成した。
[昭和52年度]
(1)カードの点検と昭和42年11月10日の残り部分の語彙表を作成して語彙表作成作業を完了させた
(2)これまでに作成した語彙表とカードをもとにして明治10年11月10,12,13日,明治20年11月10,11日,明治30年11月10日の6日分の語表記集計カード(かな表記・漢字表記・漢字かな交じり表記等の実態を表すカード)を作成した。
[昭和53年度]
(1)明治40年11月10日,大正6年11月10日,昭和2年11月10日,昭和12年11月10日(一部分)の語表記集計カードを作成した。
(2)語表記の変遷を見るため次の和語について分析した。 その・この(連体詞)、これ(代名詞),こと・もの・ところ・ため(名詞),あり・いう・す・なる(動詞)
[昭和54年度]
(1)昭和12年11月10日,昭和22年11月10,11日,昭和32年11月10日,昭和42年11月10日の5日分の語表記集計カードを作成した。これによって明治10年から10年間隔で昭和42年までの100年間にわたる計15日分の語表記集計カード約52,100枚が完成した。
(2)東京日日新聞の漢字含有率の調査を行った。年月日は次の通りである。
・東京日日新聞:明治10年11月10,12,13日,明治20年11月10,11日,明治30年11月10日,明治40年11月10日,大正6年11月10日,昭和2年11月10日分
(3)以下の新聞を資料として比較調査を行った。
・郵便報知新聞:明治10年11月10,12,13日分
・東京絵入新聞:明治10年1月20日,2月10,13,16,17日分
・ 仮名読新聞:明治10年2月8,9日,3月12,13,14日
・かなよみ:(仮名読新聞を改称したもの)明治10年3月17,21,22,23,24日分
・読売新聞:明治10年11月10日分
[昭和55年度]
(1)前年度に引き続き漢字含有率の調査を行った。 東京日日新聞の昭和12年11月10日、昭和22年11月10日を終了。これによって70年間にわたる計11日分のデータが出揃ったので分析を行った。
(2)ふりがな(ルビ)について明治10年から昭和22年までの10年間隔で計8日分の紙面を調査した。
(3)文語文と口語文の割合を調査した。
[昭和56年度]
(1)漢字含有率の調査・分析を進め,その成果を「新聞の漢字含有率の変遷-明治・大正・昭和を通じて-」という題で論文にまとめて発表した(『研究報告集(3)』<報告71>に掲載)
(2)明治10年から10年間隔で昭和42年までの紙面を調査して作成した語彙表の整備を続け若干の疑問例を除いては整備を終えた。
*この東京日日新聞の用語・用字調査は一応の区切りがついた。
<分析・結果>
各年度の『年報』に調査結果が報告されている。
資料作成年月日
Dates of accumulation of the material in the unit of description
1969/4-1982/3
管理歴
Custodial history
山田貞雄より他の近代語研究関連資料とともに移管された(2004-11-02)
入手情報
Immediate source of acquistion
資料内容
Scope and content / Abstract
この調査の資料は次の通りである。
・東京日日新聞の用語採集カード、語表記集計カード
・現代語の形成過程に関する基礎的研究 東京日日新聞・毎日新聞 語彙表のファイル  全19冊
・現代語の形成過程に関する基礎的研究 東京日日新聞・毎日新聞 語彙表の記入表(白紙)25枚
・資料対象とした東京日日新聞のコピー
①明治10年-大正6年分と昭和2年-昭和42年分のコピーをキャンパス地のカバー付き製本にしたもの(全2部)
②大きさの異なる多数のコピー
・研究の参考のために調査した東京日日新聞以外の新聞コピー(郵便報知新聞、東京絵入新聞、読売新聞,仮名読新聞、かなよみ)
・事務的資料(科研費関係の書類等)
・東京日日(毎日)新聞 明治10-昭和42年 新聞各面の語数調査
・毎日新聞の段・行のかぞえ方
・東京日日(毎日)新聞の頁数の調査
・東京日日新聞層別一覧表
・東京日日新聞のカード採集作業日誌明治10年-昭和42年(研究室作成,バインダ-綴じ)
・東京日日新聞のカード採集アルバイト作業日誌(大学ノート) 
・用例採集カードのコピー
・語種別集計カードのコピー
・国内新聞名リスト
・20周年記念展示用文案 明治時代語の研究
・梶原研究員の原稿コピー 「明治時代の新聞とその文章」 「東京日日新聞の用語・用字調査」
・語表記の変遷を見るため作成した和語の表(その、この、これ、こと、もの、ところ、ため、あり、いう、す、なる)
・東京日日新聞・毎日新聞の写真撮影用に作成したカード
・東京日日新聞・毎日新聞の写真撮影ネガ
評価・廃棄
Appraisal, destruction and scheduling information
追加受入
Accruals
利用条件
Access conditions
劣化の進んだ紙資料の取り扱いに注意。
複写条件
Copyright / Conditions governing reproduction
劣化の進んだ紙資料の取り扱いに注意。
資料使用言語
Language of material
日本語
物理的特徴
Physical charactristics
検索手段
Finding aids
オリジナル資料の存在
Location of originals
 複製の存在
Existence of copies
関連調査・研究
Associated material
国語研究所図書館マイクロ資料庫蔵:東京日日新聞マイクロフィルム(1872-1939)
成果刊行物(DB等含む)
Publication note
「新聞の漢字含有率の変遷-明治・大正・昭和を通じて-」(『研究報告集3』,国立国語研究所報告71,1982)
『国立国語研究所年報』22-33
備考
Note
移管年月日
Reference code
移管者名
Name of applicant
記述作成年月日
Date of record
2008/
記述作成者
Name of recorder
中山典子
記述言語
Language of record
日本語