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最終更新:2017/10/13

資料群ID(fond番号)
Reference code
fo0121
表題
Title
近代語研究およびその他の調査・研究資料
概要
Description
近代語研究およびその他の調査・研究において作成されたカード各種の分別。
配架位置
Location of material
中央資料庫
公開年月日
Date of release
2017/03/24
資料群に含まれる資料の年代
Dates of creation of the material in the unit of description
数量・形態
Extent of the unit of description
保存箱30箱
資料作成者
Name of creator
資料作成組織の履歴
Administrative / Bibliographical history
履歴:国立国語研究所の旧西が丘庁舎の第一資料庫,電算機室には創立以来の何度かの引越し(所在地移転)とともに引き継がれてきた古い資料や,各研究室から放出された資料の一部が保管されていた。中には,いったい何の研究に使用されたのか,資料作成の年月日はいつか,どこの研究室の資料なのか等,今となっては判断できない資料が多数存在した。立川への移転時において,それらは,ほとんど,そのまま中央資料庫に搬入された。その資料の履歴は『国立国語研究所年報』『国立国語研究所報告集』等を参照して元をたどっていけるものもあるが,手がかりの少ないもの,まったくないといった資料もあり,これらのカードもその一例である。移管されるにあたっては,これらのカードは一括して「不明カード」として扱われ,中央資料庫に配架された。 ただ,西が丘時代の資料庫・電算機室内においての配置場所からいって,たぶん近代語研究室関係の資料ではないかと考えられるので,その点を中心に調査した。 判断できる限りにおいて分別したつもりである。しかし客観的に確証が得られない限り,当てはまると思われる研究課題の中に追加することは避けた。次の三つが判断できたカード類である。(1)古辞書関係 (2)表記法関係 (3)方言関係
資料作成年月日
Dates of accumulation of the material in the unit of description
管理歴
Custodial history
国立国語研究所の旧西が丘庁舎の第一資料庫から立川庁舎の中央資料庫へ移管された。
入手情報
Immediate source of acquistion
資料内容
Scope and content / Abstract
これらの「不明カード」は移管時に、カードの置いてあった場所(旧西が丘庁舎の第一資料庫、電算機室内での保管位置)とカード内容を調査して一応、10のグループ(①-⑩)に分けて中央資料庫に配架された。
今回は再度、これらのカードを検め、カードを作成した研究室、研究課題の探索を試みた。その内容は以下の通りである。
①全3箱(各箱に木製ケース入りのカード全10個)
カード:見出し語はカタカナ(ア-ワ、ガ-ゴ、ザ-ゾ、ダ、デ、ド、バ-ボ、パ-ポ、キャ、キュ、キョ、シャ、シュ、ビョ、ピャ、ピュ、ピョ)カタカナ見出しで、見出し語の漢字表記の異なりがそれぞれ記 されている。漢字表記の横には品詞が付記されている。
カード記載例: アイ   相(接頭語) 哀(名) 愛(名)
*記載内容の出典が不明なので、どの研究課題関係か判断できない。
②全1箱(包装されたカードの束6個、 各包装紙の表書き〔名詞2送、動詞1送、動詞2送、副詞・接続詞送、形容詞送、動雑・副送〕)*送は送りがなの意か?
カード:カードは品詞別の語彙カード。見出し語はカタカナで、採集カードは出典別(カードにガリバン印刷)に下記のように2種ある。カード右上に1-10までの番号があり、そのいずれかに○印(これの意味は不明)出典の横に語の出現形が記されている。
(1)カードの上部が赤:公文用語、キジュン、案、教科書、木枝、国語運動、服部、中教が、ガリバン印刷されている。
(2)カードの上部が無色:法規、弁、中根、サトウ、浜田、官報局、調査会、内田が、ガリバン印刷されている。
カード記載例:(1)の場合は形容詞で、見出し語<アオイは>次のようなカードである。右上の番号2に○印あり。キジュンと中教のみに出現したということである。 アオイ  キジュン 青い  中教 青い
*出典はあるものの簡略化されすぎているうえに、(1)と(2)を分けた理由や、品詞、漢字の表記、送り仮名のどれを目的としてのカード採集なのかが判然としない。研究課題も不明である。
③全2箱(木製のカードケース全6個)
<1>カード:カードは方言語彙カード(1ケース)。見出し語はカタカナで、その語彙(方言)の意味・解説が標準語で記されている。カード左下に縦書きで、出典(採集したと思われる文献名)が記されている。カード右下方に「地」の押印あり。
(1)山カードによって分割されている/県名(文献名)
神奈川(横浜市史稿 神奈川)、千葉(千葉方言・イ)、讃岐(讃岐方言之研究・カ)、三重(鈴鹿郡郷土史 三重ほ)、和歌山(串本町史 和歌山ろ)、長野(長野市及上水内郡方言・四)、長崎(佐世保郷土誌 長崎へ)、熊本(小國郷土誌 熊本ほ)、高知(土佐方言の研究・高知イ)、福井(福井県大飯 群方言の研究カ)、広島(雙三郡誌 広島は)、奈良(吉野郡大淀村風俗誌)、島根(島根県三隅町・手)、岡山(阿哲郡誌 岡山り/邑久郡誌岡山に)、埼玉(埼玉県入間郡宗岡村・エ)、大阪府(布施町誌 大阪はい)、京都(丹後宮津志 京都は)、沖縄(先頭の研究 沖縄 琉球い)
カード記載例:エラゲニスル  誇る   讃岐方言之研究・カ  地(押印)
*方言の語彙を各県の文献から採集したものであるが、方言研究室の関係のものか、話し言葉研究室の関係のものか判断できない。両研究室とも方言のカード採集を行っているからである。
<2>カード:カードは用例及び表記、関連語カード(5ケース)。山カード(緑・白・朱)により分類されているが基準は不明。
1/5(山カード;複雑な動作、特定の動作、何かする、踊り、シシマイ、天女、おばけ、仏像、カタツムリ、蚕、げんごろう、とんぼ、蝶、王様、おじいさ ん等117例)この場合、<特定の動作>に含まれる見出し語カードは、「ボクシング」である。
2/5(山カード;いたちの皮、キングコング、カモシカ、犬の部分、動物の解剖、脚色的動物、ある状態の動物等74例)この場合、<ある状態の動物>に含まれる見出し語カードは「ミイラ」である。
3/5(山カード;動+動、サンゴ、たこ、なまず、蛙の解剖、亀、とかげ、鷹、ペンギン、すずめ、ふくろう、にわとり等81例)この場合、<動+動>に含まれる見出し語カードは「はとかひよこ」である。
4/5(山カード;その他、抽象、特定の水中、石、特定の地、製品、ヨロイ、リボン、ランプ、特定の絵、建設、こうもり等42例)この場合、<その他>に含まれる見出し語カードは「天国」、「下界」である。
5/5(山カード;幹、サボテン、こんぶ、けいとう、果物、海草、特殊な花、骨盤、みみず、さそり、髪の毛、横顔等82例)この場合、<特殊な花>に含まれる見出し語カードは「アヤメの花」である。
カード記載例:∨ 10 茄子 24104 > D FC’ PL
カード上段の左端からローマ数字、アラビア数字、見出し、アラビア数字 カード下段の左端から4種いずれかのマーク(∧ ∨ < >)、アルファベット文字、アルファベット文字、アルファベット文字
*カードの記入形式は上記の通りである。この数字やマークの意味は不明であり、出典についても不明。また、各山カードの内容が多岐にわたり、山カードに属するカードの採集目的が用例、表記、出現形態、類語(関連語)のいずれかも判然としない。
④全2箱(ケースはなし。量的には約8ケース分)
カード:語彙カード。縦書き。カード中央に漢字表記の語(単語、熟語)、フリガナ(旧仮名遣い)のあるものとないものがある。その下方に数字。右に読みや語意と思われるカタカナが、あったりなかったりする。右下に〔言語、気形、支体、草木、言辞、食服、乾坤、器財、人倫、官位、数量、神祇、名字〕のいずれかの押印がある。それは全体の1/3程度でこのカードは作成途中と思われる。
カード記載例:孤陋(イハレ) 9-1 イヤシ 言語(押印)
*古辞書の語彙カードと思われる。索引作成のためのカードか。その理由はカード右下に押印されている〔言語、気形、支体等〕が辞書の意義分類を現す項目名と考えられるからである(節用集等を参照)しかし、出典は不明。カード右のカタカナについては不明(このカード記載例ではイヤシ)見出しの意味解説ともとれるが、カードによっては、ないものもある。昭和36年度か ら「古辞書の索引作成」が古代語研究室開設準備室で行われている。その関係の資料という可能性がある(年報13参照)ので、関連資料として扱う。
⑤全7箱(木製ケース26個)
カード:語彙カード。見出しはひらがなで、漢字表記があるものは横の〔 〕内に記載。山カードあり(あ-わ)。見出しの説明(意味)として辞書(書名は不明)をそのまま切り取ったものを貼付してあるものが約1ケース分ある。 その他、ヒ、コ、サ、浅の字を○で囲んだものが記載されているが意味不明。
カード記載例:うらしま(浦島) ㋙
*採集目的も出典も不明で、研究テーマがたどれない。
⑥全6箱(カードの束を包装。包装紙の上部及び脇に出典が表記されている)
(1)通商白書、通称白書各種133、西洋道中膝栗毛、コラム各種131、コラム各種132、国語読本 高小用115(1)
(2)政経記事134、政経記事各種134、社会文化記事135
(3)翻訳記事137、生活記事138、訂正中学新読本、共産党声明(新聞)、国語史研究の構想144
(4)高等小学読本109(1)(3)-(5)、高等小学読本111、高等小学校トクホン111(1)
(5)高等小学校読本202、明治読本巻十203、中学新読本204、高等小学読本八CC11(1)、日本読本八 利根の秋
(6)文学評論(1)-(6)
カード:見出し語、その前後の文脈を記す。右下に数字やアルファベットが記入されている。
*このカードはfo0097「現代共通語の調査研究・表記法」の資料と思われるが、「年報」に記載されている調査資料以外のものがあるので、関連資料として扱う。
⑦全1箱(木製ケース4個)
1.な-は 2.ひ-ほ 3.ま-ゆ 4.よ-わ(あ-とのカードなし)
カード:見出しはひらがなその横に見出しに相当する漢字表記、その漢字表記の右肩に×印のついているものがある。
カード記載例:なあて  名宛×
*出典がないので、採集目的が不明。
⑧全1箱(木製ケース4個)
(1)文献カード;国内・国外の教育関係の文献(人名索引順A-)裏に目次や内容の説明が記入されているカードもある。
(2)漢字カード;ケースに表記法のラベルが貼付されている。 カードは<康煕ニアリテ省きタルモノ>、<康煕ニナクシテ俗字 略字 ノモノ>の二つの山カードによって分類されている。
(3)語彙カード;見出しはひらがな。カードには見出しに相当する表記と出典(簡略化されている)右下にスアラビア数字や記号(○など)カタカナ(ム、ノなど)が記入されている。
(4)語彙の漢字表記カード;見出しはひらがな、発音が同じで意味の違う語(同音異語)の漢字表記を記載している。(例:きけつ 帰結、起結、奇傑、詭譎、剞厥、既決)
*(2)は表記法のラベルが貼付してあるのでfo0097「現代共通語の調査研究・表記法」の資料の可能性あり。関連資料として扱う。(1)、(3)、(4)は研究課題がたどれないのでカード採集目的も不明である。
⑨前4箱(梱包カード)
(1)近代語研究室のカード:堤の表書きの数字はカード番号4桁のうちの上2桁
00,001-07,12-16,17-19,20-22,22-23
(2)24-26,26-27,27-30,30-31,32-34、35-37,38-40,40-42
(3)43-44,45-47,47-50,50-53,54-60,60-61,61-69,70-77
(4)77-79,80-80,88-99,91-99,91-100
*近代語研究室のカードであるが、研究課題が不明なのでカードの採集目的も判断できない。
⑩全3箱(木製ケース12個)
(1)ケース4個:中学校国語教科書の語彙カード(見出し語・ルビ・出典)
ア-ケ、コ-ソ、タ-フ、ヘ-ワ
*対象教科書について以下のように記述したカード3枚あり。
・秀中 三上 三下(「私たちの文学」三上、三下、秀英出版、麻生礒次)
・中金 三上 三下(「中等国語」三上、三下、三省堂、金田一京助)
・光中 三上 三下(「中等新国語」三上、三下、光村図書、垣内松三)
(2)ケース4個:小学校国語教科書の語彙カード
ア-ク、ケ-セ、ソ-ハ、ヒ-ワ
*対象教科書について以下のように記述したカード3枚あり。
・日書 六上 六下(「平和のしらべ」六年上、「新しい門出」六年下、日本書籍)
・光  六上 六中 六下(「わか草」六年上、「新生」六年中、「希望」六年下,光村図書、垣内松三)
・東書 六上 六下(「新しい国語」六年上、六年下、東京書籍、柳田国男)
(3)ケース4個:中身は各種あり。
・教科書の語彙3括り(固有名詞小6、中学校224・中学校固有名詞、高等学校231)
・文献カード2括り(1001菊池知男-1146久松潜一)
・「二重のため抜キシモノ」と書かれている70枚くらいのカード
・光村中学 中等新国語文学論(語彙カード、漢字には振り仮名)77枚
・光村中学 中等新国語文学論(語彙カード、漢字には振り仮名)77枚
・文語体の文章から採集したらしい語彙カード
*おもに、国語教科書からのカード採集であるが、どこの研究室のものか、いつのものか判別できないので採集目的も不明である。研究所では教科書を資料とした研究テーマは幾つかあるので今後も調査を続けたい。
評価・廃棄
Appraisal, destruction and scheduling information
追加受入
Accruals
利用条件
Access conditions
劣化の進んだ紙資料の取り扱いに注意。
複写条件
Copyright / Conditions governing reproduction
劣化の進んだ紙資料の取り扱いに注意。
資料使用言語
Language of material
日本語
物理的特徴
Physical charactristics
検索手段
Finding aids
オリジナル資料の存在
Location of originals
 複製の存在
Existence of copies
関連調査・研究
Associated material
fo0095「国語の歴史的発達に関する調査研究:古辞書の調査と『色葉字類抄』の索引作成」
fo0097「現代共通語の実態の調査・研究:表記法」
成果刊行物(DB等含む)
Publication note
『国立国語研究所年報』
備考
Note
移管年月日
Reference code
移管者名
Name of applicant
記述作成年月日
Date of record
2009/6/
記述作成者
Name of recorder
中山典子
記述言語
Language of record
日本語