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最終更新:2017/10/12

資料群ID(fond番号)
Reference code
fo0140
表題
Title
「病院の言葉」を分かりやすくする提案
概要
Description
国立国語研究所「病院の言葉」委員会による、「病院の言葉」を分かりやすくする提案に関する調査研究。
配架位置
Location of material
中央資料庫,メディア保管庫
公開年月日
Date of release
2017/03/24
資料群に含まれる資料の年代
Dates of creation of the material in the unit of description
数量・形態
Extent of the unit of description
保存箱38箱,3.5インチFD1枚,CD13枚
資料作成者
Name of creator
研究開発部門言語問題グループ(田中牧郎:責任者、相澤正夫、吉岡泰夫、金愛蘭、桐生りか)
資料作成組織の履歴
Administrative / Bibliographical history
国立国語研究所では国民の言語生活の実態をとらえる調査研究を行い 問題点が見つかったら原因を追及し、改善するための提案を行っている<例:平成14(2002)年-平成18(2006)年までは公共性の強い組織において一般の人々に対して外来語・外国語が無造作に多用されている現状に対して改善のための具体的な工夫を提案した(fo0127参照)
この「病院の言葉」に対する提案のきっかけは、国語研究所の実施した全国調査から大きく聞こえてきた、「病院の言葉」が分かりにくいという声によるものである(国立国語研究所報告書:「外来語に関する意識調査」、インターネット調査:「非医療者に対する理解度等の調査」参照)
「病院の言葉」は大きく二種類に分かれる。第一は医療者同士が専門家として互いに交わす専門的な言葉、第二は医療者が患者やその家族を相手にして使う言葉(専門家が非専門家に向かって使う言葉)である。この分かりやすくする工夫を提案するのは第二の意味の「病院の言葉」についてである。では、だれに対しての提案かというと、医療の専門家に向けての提案である。
(注)「病院の言葉」とは病院だけでなく、広く医療の様々な現場で使われる広範囲なものである。
【調査研究の概要】
1.2007(平成19)年10月15日病院の言葉の分かりにくさについて、改善の方法を議論し、世の中に提案を行う場として「病院の言葉」委員会を設置した。
委員名簿(氏名のみ):杉戸清樹、有森直子、伊賀立二、生坂政臣、稲葉一人、井部俊子、生出泉太郎、齊藤宣彦、真田信治、柴田実、関根健一、土屋文人、徳田安春、鳥飼玖美子、中山恵利子、宝住与一、三浦純一、村田幸子、矢吹清人、吉山直樹、和田ちひろ、徳重眞光、相澤正夫、吉岡泰夫、田中牧郎
2.問題となる言葉を取り上げる観点を次のように定めた。
(1)医療用語のうち、患者にとって重要でありながら分かりにくい言葉
(2)医療者が患者に理解してもらうのが難しいと感じている言葉
(3)医療者が患者に対して使っていながら、患者が理解していない言葉
3.言葉の収集のための予備調査:関東地方と東北地方の二つの病院にての面接調査を行った。
4.予備調査をふまえた上での四つの調査
①コーパス調査:医療媒体(雑誌・新聞・インターネット・医療用語集など)に用いられている言葉の頻度調査
②医師に対する問題語記述調査:人を対象とする調査(医師;言葉を広く集めることを目的とする調査)
③医療者に対する用語意識調査:人を対象とする調査(医師・看護師・薬剤師;集めた言葉を絞り込んだ後、使用実態や使用意識を把握する調査)
④非医療者に対する理解度等の調査:人を対象とする調査(患者=非医療者:絞り込んだ言葉について、認知度や理解度などを調べる調査)
5.言葉を集める観点と四つの調査との対応
(1)医療用語のうち、患者にとって重要でありながら分かりにくい言葉
  ①言葉の頻度調査(コーパス調査)2007(平成19)年10月-2008(平成20)年1月実施
③医療者に対する用語意識調査2008(平成20)年3月実施
(2)医療者が患者に理解してもらうのが難しいと感じている言葉
 ②医師に対する問題語記述調査2007(平成19)年11月実施
 ③医療者に対する用語意識調査2008(平成20)年3月実施
(3)医療者が患者に対して使っていながら、患者が理解していない言葉
③医療者に対する用語意識調査2008(平成20)年3月実施
④非医療者に対する理解度等の調査2008(平成20)年8月実施
6.言葉の絞り込み
①と②の調査によって今回の提案で取り上げる候補となる言葉を20,000語余り収集し、それを主として統計処理により2,000語程度を抽出した言葉の選定リストを作成した。→このリストをもとに実務委員15名が、提案に取り上げる候補として詳しい検討を必要とする言葉の選定作業を行った。→作業結果を集計して順位付けしたデータをもとに、合議して詳しく検討すべき言葉100語を選定した。→この100語を③と④の調査にかけて定量的な分析ができるデータを取得した。→さらに100語についての①-④の調査結果のデータを参照しながら一語一語を詳しく検討した。→この検討を通して問題をとらえる類型を設定、各類型を代表できる57語を選定した。→これらの言葉を例に、具体的な言葉遣いの工夫をまとめた。
7.中間報告の発表と意見公募
検討した成果をまとめ、「『病院のことば』を分かりやすくする提案(中間報告)」を、2008(平成20)年10月21日に報道発表した。中間報告の内容はホームページに掲載するとともに、医療機関に送付した。 2008(平成20)年12月1日まで中間報告に対する意見公募を行った。(ホームページ上の専用ページに記入、中間報告書送付の際、同封したアンケート用紙に記入の二つの方式に よる)
8.最終報告の発表
中間報告書に寄せられた意見をふまえ、言葉別の記述を部分的に修正し、報告書全体を見直し部分的に補正した。さらに中間報告に寄せられた意見とそれへの対応をまとめた章を追加して2009(平成21)年3月7日に最終報告を発表した。その内容はホームページに掲載し中間報告に対して意見を寄せてくれた機関や個人に報告書を送付した。
9.市販本の刊行
最終報告書は委員会の活動の全体を報告するためのものであるが、その内容をもとに医療現場で使いやすい形に編集した(報告的色彩が強いところを削除し、現場で役立つ情報を増補するなど)市販本を刊行することにした。「編集部会」を実務委員会の中に置き2008(平成20)年11月から12月にかけて編集部会を四回開催した。2009(平成21)年1月「編集部会」で作成したこの本の校正刷りを実務委員会と全体会とで検討して内容を確定し、最終報告の発表とほぼ同時に、『病院の言葉を分かりやすく -工夫の提案-』(勁草書房発行)を刊行した。
(以上詳細は関連出版物を参照のこと)
資料作成年月日
Dates of accumulation of the material in the unit of description
2007-2008
管理歴
Custodial history
研究開発部門言語問題グループから2009年3月31日に移管された。
入手情報
Immediate source of acquistion
資料内容
Scope and content / Abstract
・医療コーパス作成用資料:医療雑誌<作業用>2006年9月号-12月号
・医療コーパス作成用資料:医療雑誌<作業用>2007年1月号-12月号
・医療コーパス作成用資料:医療雑誌<作業用>2008年1月号-12月号
・医療コーパス作成用資料:医療雑誌<保存用>2006年9月号-12月号
・医療コーパス作成用資料:医療雑誌<保存用>2007年1月号-12月号
・医療コーパス作成用資料:医療雑誌<保存用>2009年1月号-4月号
・医療コーパス作成用資料:『厚生労働』<保存用>2006年9月号-2007年12月号
・医療コーパス作成用資料:『はつらつ元気』<保存用>2006年9月号-2007年12月号
・医療コーパス作成用資料:『健康365』<保存用>2006年9月号-2007年12月号
・医療コーパス作成用資料:『ことぶき』<保存用>2007年1月号-12月号
・医療コーパス作成用資料:『さあ、言おう』<保存用>2007年2月号-10月号・12月号
・医療コーパス作成用資料:『壮快』<保存用>2007年1月号-12月号
・医療コーパス作成用資料:『年金時代』<保存用>2006年9月号-2007年6月号
・医療コーパス作成用資料:衣料雑誌付録 外注精度チェック作業・結果
・医療コーパス作成用資料:yomiuri online記事
・医療コーパス作成用資料:yomiuri online記事
・医療コーパス作成用資料:製薬会社ホームページ
・医療コーパス作成用資料:製薬会社ホームページ
・書籍『病院の言葉を分かりやすく-工夫の提案-』校正刷り 初校(本刷・控刷、委員校正)
・書籍『病院の言葉を分かりやすく-工夫の提案-』校正刷り 再校(本刷・控刷)、念校、責了
・委員校閲資料
・「病院の言葉」調査資料
・中間報告に対する意見公募(アンケート)
評価・廃棄
Appraisal, destruction and scheduling information
追加受入
Accruals
利用条件
Access conditions
劣化の進んだ紙資料の取り扱いに注意。
複写条件
Copyright / Conditions governing reproduction
劣化の進んだ紙資料の取り扱いに注意。
資料使用言語
Language of material
日本語
物理的特徴
Physical charactristics
検索手段
Finding aids
オリジナル資料の存在
Location of originals
 複製の存在
Existence of copies
関連調査・研究
Associated material
成果刊行物(DB等含む)
Publication note
『「病院の言葉」を分かりやすくする提案(中間報告)』(2008年10月,国立国語研究所)
『「病院の言葉」を分かりやすくする提案』<最終報告>(2009年3月,国立国語研究所)
『病院の言葉を分かりやすく -工夫の提案-』(2009年3月,勁草書房)
備考
Note
移管年月日
Reference code
不明,2016/3/29
移管者名
Name of applicant
不明,田中牧郎
記述作成年月日
Date of record
2009/9/
記述作成者
Name of recorder
中山典子
記述言語
Language of record
日本語