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最終更新:2020/06/04
資料群ID(fond番号) Reference code | fo0084 |
表題 Title | 国語辞典編集に関する調査および用例採集 |
概要 Description | 1977-2000年にかけて実施した事業。書き言葉から用例を集めた日本語用例辞典「日本大語誌」編集のために行われた調査研究。『国定読本用語総覧』を刊行した。資料は編集調査会関係,編集業務,用例採集関連資料等。 |
目録 Catalogue | |
配架位置 Location of material | 中央資料庫,中央メディア保管庫 |
公開年月日 Date of release | 2017/03/24 |
資料群に含まれる資料の年代 Dates of creation of the material in the unit of description | 1977-1997 |
数量・形態 Extent of the unit of description | 保存箱48箱,カセットテープ21本,カセットテープ(データ)5本,データカートリッジ4本,FD235枚,VHSビデオ6本,βビデオ5本 |
資料作成者 Name of creator | 【国語辞典編集準備室1979-1988】 主幹:斎賀秀夫(1979-1981)・飛田良文(1982-1988) 副主幹:飛田良文(1979-1981) 書記:高梨信博(1982-1988) 調査員:石綿敏雄(1979),見坊豪紀(1979-1988),清水康行(1979-1980),湯浅茂雄(1979-1981),柏木成章(1979),村山昌俊(1980-1981),木村睦子(1980-1988),碁石雅利(1981-1982),斎藤純子(1981-1982),林大(1982-1988),滝本典子(1982-1985),中田恵美子(1982-1985),二戸麻砂彦(1982-1983),加藤信明(1983-1987),貝美代子(1986-1988),服部隆(1986-1988) 【国語辞典編集室 1988-1997】 主幹:飛田良文(1988-1991) 室長:木村睦子(1988-1997) 主任研究官:高梨信博(1982-1989) 研究員:藤原浩史(1989-1997),加藤安彦(1991-1997) 調査員:貝美代子(1986-1997),加藤信明(1983-1988),木村睦子(1980-1988),服部隆(1986-1989),林大(1982-1997),菅野謙(1989-1997),久池井紀子(1989-1997),高橋美佐(1989-1990),伊土耕平(1989-1990),樋野雅彦(1989),飯島満(1990-1997),山田雅一(1990-1997),奥村大志(1991-1992),長谷川佳男(1991-1997),乾とね(1993-1997),木下かほる(1993-1997) |
資料作成組織の履歴 Administrative / Bibliographical history | 【担当組織および研究課題名の変遷】 国語研究所創設当初より,国語辞典の編纂は取り組むべき事業として挙げられていたが,1977(昭和52)年から本格的に取り組む体制を整えた。これは,書き言葉を素材にした用例集「大日本語誌」編纂を目指すものであった。 本事業は,一貫して以下の組織によって進められた: 国語辞典編集準備室(1988年以降は国語辞典編集室): 作業を担う所内組織 国語辞典編集準備委員会(1988年以降は国語辞典編集委員会): 編集方針等について検討 国語辞典編集準備小委員会(1984まで): 委員会の下にあり,準備室作業について検討 主たる事業課題名の変遷は以下の通り: 1977 国語辞典編集準備委員会 1979 国語辞典の編集準備 1980-1987 国語辞典編集に関する準備調査 1988-1993 国語辞典編集のための用例採集 1994-2000 国語辞典の編集 また,下記の課題名での研究も同時に行った: 1991-1997 国語辞典編集のための準備的研究 1984-1985 科研費(一般研究A)「国定読本の用語の研究」(代表者:飛田良文) 1987-1988 科研費(一般研究B)「光学文字読み取り装置によるコンコーダンス作成システムの開発」(代表者:飛田良文) 【事業内容】 (1) 用例採集方法の検討 スカウト式および総索引方式について検討。スカウト式を検討するために雑誌『太陽』を,総索引方式を検討するために『尋常小学読本』を,それぞれ使用した。この課題からの成果については,下記【事業の展開】および,「関連出版物」の項を参照のこと。 (2) 諸外国の大辞典の比較 「大日本語誌」編纂方針を定めるにあたり,フランス・イギリス・ドイツ・ロシアの各語の大辞典を分析した。 (3) 文学作品からの用例採集 明治期以降の文学作品から用例採集をした。対象作品は139作品。 (3) その他の用例採集 幕末から昭和25年までの雑誌,明治-現代のベストセラー,ロングセラー,新聞などからの用例採集を行った。 (4)コンピュータ利用によるコンコーダンス作成 1987年より着手し,翌年には科研費も取得して重点的に進めた。 【事業の展開】 本事業には大きな転換点が3回あると考えられる。第一は,1985年頃である。この頃から,総索引方式検討の素材としていた『尋常小学読本』について,用例採集方法の検討よりも用語そのものの研究に重点が置かれるようになり,その文脈つき用語集の刊行が業務の中心となっていった。ここから『国定読本用語総覧』全12巻が刊行され,本課題は1997年に終結した。第二の転換点は,1988年である。研究課題名が「国語辞典編集に関する準備調査」から「国語辞典編集のための用例採集」へと変わり,スカウト方式を検討する素材であった雑誌『太陽』についても,スカウト式に基づいた用例採集そのものへとシフトした。第三の転換点は1999年であり,ここで『太陽』の用例採集事業は新たに『太陽コーパス』構築に移行した。『太陽コーパス』については別の資料群で扱うこととする。 以上まとめると,国語辞典編集室の業務は,用例採集方法の検討から始まり,そこで素材とした近代語の資料2種の用例採集に業務が特化していき,『国定読本用語総覧』および『太陽コーパス』構築として終結したといえる。 |
資料作成年月日 Dates of accumulation of the material in the unit of description | 1977-1997 |
管理歴 Custodial history | 2回に分けて研究開発部門第一領域(旧国語辞典編集室担当)より移管。 |
入手情報 Immediate source of acquistion | |
資料内容 Scope and content / Abstract | 本資料群には,国語辞典編集に関わる業務のうち, ・国語辞典編集準備調査会に関する資料 ・『国定読本用語総覧』編集につながる業務に関する資料 ・文学作品・新聞などの用例採集に関する資料 が,主として含まれている。 『太陽』に関わる資料では,スカウト式を検討した際の資料が含まれているが,本格的な用例採集からコーパス作成につながる研究に関する資料は,当初から別途管理されており,本資料群には含まれない。 |
評価・廃棄 Appraisal, destruction and scheduling information | |
追加受入 Accruals | 2016/3/29 保存箱4箱,CT26本,データカートリッジ4本,FD240枚,VHS6本,βビデオ5本追加受入 |
利用条件 Access conditions | 個人情報は原則として非公開。 |
複写条件 Copyright / Conditions governing reproduction | 個人情報は複写不可。 |
資料使用言語 Language of material | 主として日本語。参考資料として外国語辞典や外国語文献あり。 |
物理的特徴 Physical charactristics | |
検索手段 Finding aids | |
オリジナル資料の存在 Location of originals | |
複製の存在 Existence of copies | avi(βビデオ4ファイル,VHSビデオ6ファイル) |
関連調査・研究 Associated material | |
成果刊行物(DB等含む) Publication note | 国立国語研究所編『国定読本用語総覧』(国立国語研究所国語辞典編集資料)1-12(三省堂,1985-1997) - 国立国語研究所編『国定読本用語総覧 CD-ROM版』(三省堂,1997) - 国語辞典編集準備資料 No.1 『諸外国における大辞典』(1980) No.2 『用例採集のための主要文学作品目録』(1980) No.3 『用例採集のための主要雑誌目録』(1983) No.4 『用例採集のためのベストセラー目録』(1984) No.5-1 『用例辞典編集作業のために』 (一)(1981,見坊豪紀) No.5-2 『用例辞典編集作業のために』 (二)(1982,見坊豪紀) No.6 『現代語用例辞典の構想:用例採集法を中心として』(1981) No.7 『用例採集のための電算機利用方式』(1981,木村睦子) No.8 『スカウト式用例採集の手引き』(1982) No.9 『スカウト方式による用例採集の実験的試行:「坊っちゃん」の場合』(1988) No.11 『スカウト式用例採集処理の手引き』(1995) 別冊 『国語辞典編集準備室所蔵見坊文庫目録』(1986) -高梨信博「スカウト方式による用例採集法の実験について」『研究報告集』5(国立国語研究所報告79,1984) - 木村睦子「諸外国のコンコーダンス一覧」(1986) - 『国立国語研究所年報』29-45(1977-1994) |
備考 Note | |
移管年月日 Date of approval | 2004/10/1,2007/5/22,2016/3/29 |
移管者名 Name of applicant | 田中牧郎,田中牧郎,田中牧郎 |
記述作成年月日 Date of record | |
記述作成者 Name of recorder | 森本祥子 |
記述言語 Language of record | 日本語 |