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最終更新:2023/07/11
資料群ID(fond番号) Reference code | fo0116 |
表題 Title | 『日本言語地図』作成のための調査(LAJ) |
概要 Description | 『日本言語地図』(LAJ)の編纂・刊行のための調査期間中に作成された資料群。年度別の事業内容の詳細は「資料作成組織の履歴」参照。収蔵資料は地方研究員関係資料,各地調査票,調査感想・意見・報告書等の紙資料,カード資料。また本研究で作成・使用した地図も保管。リストは「中央資料庫地形図地勢図所蔵リスト」参照のこと。 |
目録 Catalogue | |
配架位置 Location of material | 中央資料庫,カード保管庫 |
公開年月日 Date of release | 2017/03/24 |
資料群に含まれる資料の年代 Dates of creation of the material in the unit of description | 1952-1964 |
数量・形態 Extent of the unit of description | 保存箱15箱,カード623ケース |
資料作成者 Name of creator | 岩淵悦太郎,柴田武,林大,野元菊雄,上村幸雄,徳川宗賢,白沢宏枝,W.A.グロータース,地方調査員 |
資料作成組織の履歴 Administrative / Bibliographical history | 1.調査の目的 本研究は,現代日本語の基盤を地理的に展望し,かつ言語地理学的な考察にむけた基礎的文献として『日本言語地図』(LAJ)を作成するための調査である。具体的には,ある単語を選び,その全国における分布を調査して方言地図を作成する。それとともに,共通語(東京の言葉)が各地の方言へ与える影響を明らかにすることを目的とした。 2.担当部署・担当者 (1)地方言語研究室(委託研究の計画立案,調査結果の整理分析):岩淵悦太郎(部長),柴田武(室長),林大(昭39室長事務取扱),野元菊雄,上村幸雄,徳川宗賢,白沢宏枝(研究補助員),W.A.グロータース(研究協力) (2)地方調査員(臨地調査を担当。昭和32年度[1957]より地方研究員と改称)。 ※なお、一部の臨地調査を地方言語研究室が担当した。 3.年度別の事業内容 本プロジェクトは準備調査と本調査から成る。以下年度別の事業内容を記す。 [昭和30年度(1955)-31年度(1956)] 『日本言語地図』編纂にあたってまず2ヵ年にわたり準備調査を実施した。それ以前の昭和24年度(1949)-29年度(1954)に,各地方言等の調査にあたった地方調査員を引き続き委嘱した。また期間中,地方調査員全国協議会を年1回開催し調査計画と実施に関し協議した。 次に、準備調査の内容について年度ごとに記す。 ・昭和30年度(1955) (1)地方調査員に対して,資料収集の方法,調査項目,調査地点,被調査者選定の基準等についての研究を求めた。 (2)一方で,地方言語研究室員による2回の臨地調査を実施し,被調査者に対して共通語の方言形とその意味等について質問した。また1回目の臨地調査にあたって調査票Aを試作し,この改良版である調査票Bを2回目の臨地調査で使用した。調査票Bの試作にあたっては,(1)の地方調査員からの報告を材料とした。 ・昭和31年度(1956) (1)前年度と同様に,地方言語研究室員による3回の臨地調査を実施した。調査ごとに調査票B・Cの試作と改良を経て,調査票Dを作成した。 (2)地方調査員ごとに2地点を設定し,上記の調査票Dを用いた調査を,東京・沖縄を除く各都道府県で実施した。55~65歳の男性で,言語形成期をその地点で過ごし,それ以後も2ヵ年以上その土地で生活した者を被調査者とした。なお調査結果は,32年度(1957)から開始した本調査の調査法・調査項目の検討材料とした。 [昭和32年度(1957)-39年度(1964)] 本調査期間にあたる。以下,調査期間・調査方法・被調査者について述べる。 (1)調査期間 前期・・・昭和32(1957)-36年度(1961) 後期・・・昭和37(1962)-39年度(1964) (2)調査方法 全国の約2,400地点の在住者との面接形式で行い,調査員は,被調査者の回答を調査票に記入する。同票は名詞・動詞等の単語や,音声に関する約280の質問項目がある(付図あり)。また,本調査期間中に質問項目の加減を行い,第1-4調査票が作成された。 (3)被調査者 明治36年(1903)出生の男子で,調査地点で言語形成期を過ごし,さらに,それ以後も調査地点以外での居住歴が,兵歴など一切を含めて36ヶ月を超えない者が対象となった。 [昭和40年度(1965)以降] 検証調査,ならびに調査結果の整理・編集・刊行のための業務を行った。これらの事業については「『日本言語地図』の検証調査」(fo0117)の資料群記述を参照のこと。 4.成果刊行物 『日本言語地図』全6巻(1966-1975)ほか。詳細は,下記「関連出版物」の項目を参照のこと。 |
資料作成年月日 Dates of accumulation of the material in the unit of description | 1952-1964 |
管理歴 Custodial history | ・西が丘庁舎第1資料庫に保管されていたものを,立川移転とともに中央資料庫へ移管。 ・追加移管 2009年6月 大西・吉田 |
入手情報 Immediate source of acquistion | |
資料内容 Scope and content / Abstract | 地方研究員関係資料,各地調査票,調査感想・意見・報告書,LAJ第1~第4調査票(回収原票),カード資料,地図 |
評価・廃棄 Appraisal, destruction and scheduling information | |
追加受入 Accruals | |
利用条件 Access conditions | 個人情報は原則として非公開。 |
複写条件 Copyright / Conditions governing reproduction | 個人情報は複写不可。 |
資料使用言語 Language of material | 日本語 |
物理的特徴 Physical charactristics | |
検索手段 Finding aids | |
オリジナル資料の存在 Location of originals | |
複製の存在 Existence of copies | |
関連調査・研究 Associated material | fo0091「方言文法の記述的研究」 fo0115「地方調査員委託調査(昭和24~29年度)」 fo0117「『日本言語地図』の検証調査」 |
成果刊行物(DB等含む) Publication note | ※ここでは、『日本言語地図』編纂のプロジェクト全体に関わる出版物を挙げた。この他に発表された『日本言語地図』に関する学術論文・研究書・資料集の類は除外した。 『国立国語研究所年報』7-16(国立国語研究所,1955-1964) 国立国語研究所編『日本言語地図』[市販本版] (国立国語研究所報告:30(1)-30(6)) 第1-6集・別冊(大蔵省印刷局,1966-1975) 国立国語研究所編『日本言語地図』[公文書版](国立国語研究所報告:30(1)-30(6)) 第1-6集・別冊(国立国語研究所,1966-1974) 国立国語研究所編『日本言語地図』 [縮刷版](国立国語研究所報告:30(1)-30(6))第1-6集・別冊(国立国語研究所,1981-1985) 国立国語研究所言語変化研究部第一研究室[編]『日本言語地図 注記一覧』1-50(国立国語研究所,1966(私家版)) 『日本言語地図』(国立国語研究所の歩み4)(国立国語研究所,1973) 国立国語研究所編『日本言語地図作成のための調査:調査票』1・2(国立国語研究所,1957) 「座談会 『日本言語地図』の思い出」『国立国語研究所創立50周年記念誌』(国立国語研究所,1999) 『日本言語地図 見出し内容』[手書原稿]国立国語研究所言語変化研究部第一研究室(年代不明) 『日本言語地図』データベース |
備考 Note | |
移管年月日 Date of approval | 2004/10/04,不明,2011/9/9 |
移管者名 Name of applicant | 大西拓一郎,不明,大西拓一郎・竹田晃子 |
記述作成年月日 Date of record | 2009/03/25 |
記述作成者 Name of recorder | 寺島宏貴,森本祥子 |
記述言語 Language of record | 日本語 |