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最終更新:2022/09/29
資料群ID(fond番号) Reference code | fo0117 |
表題 Title | 『日本言語地図』の検証調査 |
概要 Description | 1965-1978年度にかけて地方言語研究室において断続的に調査された研究。『日本言語地図』の性格を明らかにするための検証調査において作成された資料。内容は各臨地調査で使用された調査票,録音テープ,カード。 |
目録 Catalogue | |
配架位置 Location of material | 中央資料庫,中央メディア保管庫,カード保管庫 |
公開年月日 Date of release | 2017/03/24 |
資料群に含まれる資料の年代 Dates of creation of the material in the unit of description | 1965-1978 |
数量・形態 Extent of the unit of description | 保存箱3箱,カセットテープ239本,カード21ケース |
資料作成者 Name of creator | 野元菊雄,徳川宗賢,加藤正信,佐藤亮一,高田誠,本堂寛,白沢宏枝,中野(山本)文子,W.A.グロータース,上村幸雄,宮島達夫,斎賀秀夫,飯豊毅一,佐藤亮一,真田信治,沢木幹栄,白沢宏枝,杉戸清樹,下野雅昭 |
資料作成組織の履歴 Administrative / Bibliographical history | 1.研究概要 地方言語研究室では,日本言語地図(昭和41~50年[1966~1975])の編集と刊行を進めると同時に,同地図で使用されている資料の性格を明らかにするための検証調査を行った。同調査は,日本言語地図の刊行前の昭和40年度(1965)から昭和53年度(1978)まで断続的に実施され,各地の調査には地方言語研究室員があたった。 2.担当部署・担当者 [昭和40~46年度] 第1研究部地方言語研究室:野元菊雄(部長),徳川宗賢(室長),加藤正信,佐藤亮一,高田誠,本堂寛。研究補助:白沢宏枝,中野(山本)文子。協力:W.A.グロータース,上村幸雄(第一研究部話しことば研究室),宮島達夫(第一研究部書きことば研究室),斎賀秀夫(第三研究部長)。 [昭和52・53年度] 言語変化研究部第一研究室:飯豊毅一(部長),佐藤亮一(室長),真田信治(研究員),沢木幹栄(同),白沢宏枝(同)。 言語行動研究部第一研究室:杉戸清樹。調査協力:下野雅昭(東北大学大学院生)。 3.実施された調査 検証調査は下記(1)~(9)が行われた(関係資料がみられない調査を含む)。 (1)高知調査 時期:昭和40年(1965)6月 調査地:高知県高知市 調査内容:高知市外での居住年数,性別,年齢が『日本言語地図』調査の条件には合わない者を含む被調査者を対象に,『日本言語地図』と同一の項目について調査した。1地点1名の老年男性を被調査者とする日本言語地図の資料に対して,個人差の有無・個人差の程度・年齢・性別・居住歴等による方言の使い方のちがいなどを面接形式によって調査した。 (2)宇都宮調査 時期:昭和43年(1968)3月 調査地:栃木県宇都宮市駒生 調査内容:『日本言語地図』の1地点である宇都宮市駒生において,他地域からの転入者を除いた居住者のほぼ全数を調査した。そこで得られた語形と,『日本言語地図』に示された地理的分布の関係を見ようとした。 (3)糸魚川調査 時期:昭和45年(1970)1~3月 調査地:新潟県糸魚川市早川谷 調査内容:宇都宮調査で実施した地理的分布の調査を発展させたもの。方言の地域差と年齢差を組み合わせて,方言の地理的分布や,時代的な変化が連動して現れる様相を明らかにしようとした。 (4)中国山地・瀬戸内海調査 時期:昭和45年(1970)3月 調査地:A.岡山県勝田郡勝央町~兵庫県揖保郡新宮町に至る姫新線沿い地域 B.岡山県笠岡市~香川県善通寺市 調査内容:連続する60~70地点の老年層各1名を被調査者とし,日本言語地図の項目に関連する支持動作を調査しながら,表現の伝播についてグラフ化した。 (5)『日本言語地図』と同一被調査者の10年後の再調査 時期:昭和45年(1970)10月,同46年(1971)2月 調査地:九州地方各地(1地点は八丈島を含む) 調査内容:「同一の被調査者に対して,一定の年月を置いて同じ質問をすると結果がどう変わるか」を明らかにする。結果が相違した事例について,その要因を考察することを目的とした。 (6)質問調査(調査A・B) 時期:昭和46・47年度(1971・1972) 調査地:調査A…長崎県松浦市,同南松浦郡 調査B…全地点 調査内容:調査A…昭和46年度(1971)に実施。上記(5)の延長というべきもの。昭和34年度(1959)の調査が被調査者に記憶されていなかったことを受け,現地での面接調査により,調査が行われたかどうかの確認をとった。同時に,条件に合った別の被調査者への再調査を行った。 調査B…昭和46・47年度(1971・1972)に実施。全地点の被調査者に往復葉書を発送し,調査の記憶を尋ねた。また,葉書の返送状況や回答状況などについて調査した。 (7)球磨川調査 時期:昭和46年(1971)11~昭和47年(1972)4月 調査地:熊本県球磨川沿岸地域 調査内容:老年層を対象とし,『日本言語地図』と同一の場面の他,いくつかの場面におけることばの地理的分布を調査した。 (8)南予地方調査 時期:昭和47年(1972)10月,同48年(1973)2月 調査地:愛媛県西南部(宇和島市~松山市にかけての地域) 調査内容:南予方言におけるアクセントの分布調査を行った。 (9)八丈島調査 時期:昭和53年(1978)2月 調査地:東京都八丈町 調査内容:標準語と方言が,場面によってどのように使い分けられているかを世代別,地区別に調査した。 4.成果刊行物 『方言の諸相』(1985)。詳細は下記「関連出版物」の項目を参照のこと。 |
資料作成年月日 Dates of accumulation of the material in the unit of description | 1965-1978 |
管理歴 Custodial history | 西が丘庁舎第1資料庫に保管されていたものを,立川移転とともに中央資料庫へ移管。 |
入手情報 Immediate source of acquistion | |
資料内容 Scope and content / Abstract | 高知,宇都宮,熊本,八丈島ほか,各地の検証調査に伴って作成された資料である。主な内容は,臨地調査で使用された調査票等。録音テープ,カード。 |
評価・廃棄 Appraisal, destruction and scheduling information | |
追加受入 Accruals | |
利用条件 Access conditions | 個人情報は原則として非公開。 |
複写条件 Copyright / Conditions governing reproduction | 個人情報は複写不可。 |
資料使用言語 Language of material | 日本語 |
物理的特徴 Physical charactristics | |
検索手段 Finding aids | |
オリジナル資料の存在 Location of originals | |
複製の存在 Existence of copies | wav(カセットテープ)236ファイル |
関連調査・研究 Associated material | fo0116「『日本言語地図』作成のための調査」 |
成果刊行物(DB等含む) Publication note | ※ここでは検証調査の全体に関する文献のみを挙げた。 『国立国語研究所年報』17・20-23・29 同研究所 1965・1968-1973・1977 国立国語研究所編『方言の諸相:『日本言語地図』検証調査報告』(国立国語研究所報告84,1985) 国立国語研究所編『日本言語地図』 (国立国語研究所報告:30(1)-30(6)) 第1-6集・別冊大蔵省印刷局 1966-1974(のち縮刷版第1-6集・別冊,国立国語研究所,1981-1985) 『日本言語地図』データベース |
備考 Note | |
移管年月日 Date of approval | |
移管者名 Name of applicant | |
記述作成年月日 Date of record | 2009/03/25 |
記述作成者 Name of recorder | 寺島宏貴,森本祥子 |
記述言語 Language of record | 日本語 |